16.塔のカードを体験する時、
具体的な事象は本当に様々で、
衝撃度も様々です。
割と大きな出来事や、大きな予定変更、
自分の「〜つもり」が叶わなかったということを体験して、殻が壊されることもあれば、
小さなことでブレイクするケースもあります。
私も先日、朝タロットを引いて16.塔が出た日、
ある信頼している人の反応が、あまり私が好まない反応であることに、ちょっとがっかりしたことがありました。
(それも小さなことで、普段ならスルーしますが、16.塔を意識していたのでこれだ!と思ったんです)
普段なら、こういう時は、
すぐに違うことに目を向けたり、
ポジティブに変換したり、
または、時には、
次に会った時に、名誉を奪い返そうと思ったりしますが、
その日は、塔を覚えていたので、その「がっかり」をそのまま受け止めることにしたんです。
そうしたら、そこから私は、
どこかで、その人を思い通りにしたいと思っている部分が隠れてあったことに気がついたんですね。
それで、その「相手を思い通りにすること」に関して、無自覚にも努力していたことに気づき、それはけっこう疲れることだなーとわかって、
相手の反応に対してジャッジすることは意味がないという結論を得てスッキリしたわけです。
つまり、自我の崩壊が起こった。
しかし、この出来事は、表向き、何も起こっていません。
相手の反応が気に入らなかったことも、とても小さなことで普段なら気に留めないことです。
たぶん、日頃、タロットを使って、自分に対して心をなるべくオープンにしているから、
小さな崩壊でも、充分気づけるのかもしれません。
そして、もしかしたら、事の大きさや衝撃の強さは、その人が気づく度合いと関わっているのではないかと思います。
16.塔が出た時、出来事の重大さより、
そこから何に気がつくかが大事だということを伝えられたらいいかなと思います。
タロット、特に後半の大アルカナは、
目に見える世界だけしか見ていないと、わからないです。
16.塔を生まれ変わるチャンスとして捉えられるか、
嫌な出来事を体験したと思うのか、はここにかかっています。
という事と、
お客様に対しては、
あまり怖がらせないようにする細心の注意も必要です。
なぜなら、怖がるという事自体、意識的なコントロールにつながり、
そこで、見えていない真実は閉ざされてしまう可能性が高まるからです。
意外な出来事
予想外の体験
それは、古い自分が壊される生まれ変わるチャンスです。
人の脳は、変わることを避けたいので、抵抗するご自分にも気がつくかもしれませんが、
心をオープンにして出来事をそのまま受け止めるようにしましょう。
それにより、
あなたは古いこだわりを手放し、
純粋無垢になっていく方向へと向かうのです。